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  • hiroyuki kira

HSコードとは

HSコードとは国際貿易における世界共通の分類番号であり、輸出入される全ての物品に分類番号を割り当てることで、世界共通でその物品がどのような規制に該当するか、また税率が分かるようにした番号体系です。

HSコードがあることで、特に輸入の際にその物品の関税率や、原産地規則を調べることができるのです。


HSコードは、HS条約という「商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description and Coding System)に関する国際条約」に基づいて定められたコードからHSコードと呼ばれています。「税番」「ハーモナイズコード」「輸出入統計品目番号」「関税番号」などと呼ばれることもあります。


HS条約は、WCO(World Customs Organization)が主管しており、HS条約には日本をはじめ180ヵ国以上の国が加盟していますが、条約に非加盟であってもHSコードを使用している国・地域もありますので、合計すると200以上の国と地域がHSコードを使用していることになります。


HS条約は1988年に発効されて以来、その附属書であるHSコード(HS品目標)は5年ごとに改訂されてきました。2022年3月現在、現時点で最新のHSコードは2022年1月に改定されたHS2022と呼ばれるものになります。


では、具体的にHSコードはどのように使われているのでしょうか。同じ物品でも、インボイス上の名称が輸出入者ごとに異なっていたり、そもそも製品名だけではどのような物品なのか分からないことも多いのです。そのような場合に世界共通のHSコードが役に立つのです。


物品を輸出入する際、各物品はいずれかの品目コードに分類され、コードから関税率、原産地規則を調べることが可能となります。固有の番号によって物品がどういったものなのかを示すHSコードは、関税率を明確にし、規制品を見分けるために使われる、税関に対する輸出入申告に必要不可欠なものです。また、HSコードは各国政府が輸出入の統計をとるためにも使われています。

 

HSコードは、国際貿易において不可欠であり、関税に深く関わるものです。TPPやRCEPといったEPAが渦巻く現在、輸出入において「原産地証明書」などを用意する頻度が多くなっています。すなわちEPAを活用する際に「原産地証明書」が必要であり、さらに原産地証明書には「HSコード」が記載されている必要があるのです。つまり、EPAを活用して、関税の優遇処置を受けるには、HSコードの検索知識が不可欠ということになります。


200以上の国や地域で使われているHSコードですが、WCOやHS条約に加盟していながらHSコードを使わない国もあります。例えばアメリカとブラジルはそれぞれ独自の「HTS」「NCM」コードを使用しています。HTSコードはアメリカのHSコードです。HTSとは「Harmonized Tariff Schedule」の略称で、国際的に統一されている関税システムを米国に適用する為につくられたもので、互換性のないコードです。基本品目分類番号が6桁であるHSコードに対し、HTSコードは基本品目分類番号が4桁となっており、4桁の末尾に2桁と4桁の拡張コードをつけ、品目の確定が行われます。一方ブラジルなど、南米の貿易圏であるメルコスール(南米南部共同市場)の加盟国では、MCMコードを使用しています。NCMは「Nomenclature Comum do MERCOSUL」の頭文字をとったものです。合計8桁のコードですが、6桁まではHSコードと同じです。

 

ところでHSコードはどのように決定されるのでしょうか? 輸出する品目のHSコードは、輸出者が決めます。実行関税率表や輸出統計品目表などを確認し、品目の特徴を照らし合わせて最も適当なHSコードを選ぶ必要がありますが、慣れが必要な作業です。そこで、税関の事前教示制度を利用したり、通関業者に依頼したりというケースが考えられます。当然ですが、輸出者が決定したHSコードをインボイスに記載しても、輸入時にその責任を負うのは輸入者です。輸入者はインボイス上のHSコードが輸入申告にあたって正しいものか確認をする義務があり、必要があれば適宜訂正を行います。

 

国際貿易で必要不可欠なHSコードには世界共通のルールが存在します。各国の関税率表は、HS条約の品目表(HS)に基づいて作成されており、一般に、関税率表の6桁の号までを「HSコード」と呼んでいます。HSコードは「部」「類」「項」「号」で構成されており、HSコードは輸出と輸入ではコードが微妙に異なります。また、HS条約に基づいた世界共通の番号は6桁までとなっていますが、6桁以降は各国が任意の桁数を設けています。

 

「部」「類」「項」「号」について、例としてHSコードが090122のローストしたカフェインレスコーヒーを見てみましょう。


まず、6桁の上2桁である「09」の部分を「類」と言います。この例で言うと、類09は「コーヒー、茶、マテ及び香辛料」となります。


続く2桁の「01」は「コーヒー(煎ってあるかないか又はカフェインを除いてあるかないかを問わない)、コーヒー豆の殻及び皮並びにコーヒーを含有するコーヒー代用物(コーヒーの含有量のいかんを問わない)」となり、「類」を含む上4桁の「0901」の部分を「項」と言います。


さらに2桁の「22」が加わり「類」と「項」含めた6桁の「号」である「090122」が「煎ったカフェインを除いたコーヒー」となります。7桁以降は国ごとに定められた細分方法が使われており、日本では上6桁の号に「統計細分=下3桁」を加えた番号「000」からなる9桁である「920110000」が「煎ったカフェインを除いたコーヒー」として定められています。


(税関HP 実行関税率表2022年1月1日版より)


前述の通りHSコードは、輸出と輸入、さらに国や地域によって変わります。したがってHSコードを調べるには以下の3つのポイントに注意しなければなりません。


① 日本のHSコードを調べる:輸入するとき

② 日本からのHSコードを調べる:輸出するとき

③ 輸出する相手国の輸入HSコードを調べる


HSコードは税関の実行関税率表(https://www.customs.go.jp/tariff/index.htm) 

からも調べることができますが、分類の見方などは慣れていないと検索するのは難しい作業です。自信がない場合は税関の事前教示制度を利用することをおすすめします。事前教示制度とは、輸入の前に税関に対して、貨物の関税分類(税番)や関税率などについての照会を文書で行い、文書によって回答を受けることができる制度です。Eメールでも事前教示制度を受けることができますが、口頭による事前教示と同じ扱いとなり、輸入申告時の税関の審査において尊重されるものではないことに注意が必要です。


また、HSコードを自分で調べて書類に記入したとして、そのHSコードが誤りであった場合、正しい関税額と異なってしまうので、正しい納税が出来ません。HSコードを間違ったまま輸入申告を行い許可となった場合、事後調などで追徴課税されるリスクもあります。細心の注意が必要です。大事になる前にロジスティーダジャパンのような通関業者に依頼することをお勧めします。

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