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美しい沖縄の海を未来に残せるか

2022年11月22日

石垣島上空から島を見下ろすと、周辺海岸が赤土で濁っているのがよくわかる。

以前県の担当者に聞いたことがあるのだが、さとうきび畑を収益率の高い牧場に変換していく中で、赤土が流れ出やすい環境になってしまっているらしい。


先日宮古島に行く機会があったが、宮古島は上空からみてもそれほど赤土が流出していなかった。ある宮古島の陶芸家にそのことを聞くと、宮古島はおおむね平坦な地形なため、大きな河川がなく赤土(島尻マージ)が流れ出にくい地形なのだそうだ。それでも昨今の急激な「宮古島バブル」で島内の土や海岸が掘り起こされ、徐々に濁りが出るようになっているらしい。


那覇沿岸で釣りをしていても、10年前と比較すると釣れる魚種や数が明らかに減っている気がする。もともと腕もないので、自分の腕が落ちたわけでもない。那覇空港の拡張工事や沿岸工事で明らかに水質が落ちていると思う。釣った魚も寄生虫が目立ち、折角新鮮な魚も刺身で食べるのを躊躇してしまう。海水温度の上昇も深刻だ。南部の大渡海岸を潜ると白化した珊瑚がとても多いことに愕然とする。


そんな状況の中、那覇軍港を浦添海岸に移設するという。浦添の海岸は釣りやサーフィンや潮干狩りで市民にとても愛着のある海岸だ。本島でも数少ない自然浜も残されている。そこを埋め立てて新しい軍港を建設することに何の意味があるのだろうか。だったら那覇軍港は今のままでいいと思うのだが、辺野古と違い地域行政が率先して進めていることに戦慄する。


SDGsの14項目に「海の豊かさを守ろう」がある。守るべき海と守らなくていい海があるのだろうか。ロジスティーダジャパンはどこの海でも埋め立てには断固として反対です。

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