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近距離タクシー問題

2023年1月17日

タクシー料金は、初乗り運賃とその対象距離が地域によってまちまちだが、沖縄が全国で一番安いと長い間思っていたが、調べるとそうでもないらしい。昨年10月に普通車の初乗り運賃が550円から560円に上がったが、初乗り運賃550円/1.75kmで計算すると、1000円で約4km乗れる計算だ。


第3位の大阪は680円/2.0km、1000円/3.064km。東京が一番高い印象があるが、730円/2.0km、1000円2.840kmで第13位だ。意外にも一番高いのは秋田で730円/1.50km、1000円/1.966km。1000円で沖縄の半分も乗れない計算だ。


東京でタクシーに乗ると贅沢した気分になるが、沖縄では日常の交通手段の一つであり、しばしば高校生が制服でタクシーを止めているのを見ることがある。逆に炎天下でもスーツケースや大きな荷物を持ってホテルからモノレール駅に向かっているのは観光客だ。


タクシーに乗る距離が短いと「悪いな」という気持ちになることがある。流しのタクシーにはそういう感情はないが、特に空港で何時間も客待ちしたタクシーに乗るときには気を遣ってしまう。自分の自宅は空港から2000円くらいで、久茂地あたりのホテルより距離があるので抵抗はないのだが、料金を節約するために会社事務所の駐車場(那覇市小禄)に自分の車を止めていた場合は初乗り料金で行ってしまうので、数時間待ったドライバーさんは、さぞかし運が悪かったと思うのではないか。


実際空港から事務所まで乗った時があったが、チップを渡さなかったからか、すごいお釣りの返され方をしたことがある。別の機会にドライバーさんにこのことを言ったら「それはプロではない。距離に関わらずお客様を安全に乗って頂くのが我々の仕事だ」と言って頂いたこともある。しかし那覇空港に関わらず空港での客待ちはギャンブル的要素があり、「恩納村まで」だったらロング一発でその日の売上は達成出来るのだろうし、「小禄まで」だったらまた空港で2時間待たなければならないかも知れない。自分が「はずれ」客であることを卑下する必要もないが、東京で勤めていた時に、深夜の銀座や六本木で「横浜まで」と言った時のドライバーさんの「当たり!」感を知っているので複雑である。


しかしその問題を一気に解決するツールが表れた。Uber taxiやDiDiだ。これは便利で最近よく使っている。予め行き先を指定するので近くてガッカリされることもないし、小銭の必要もない。自宅から事務所までは自分の車を使い、事務所に呼んでおいたタクシーで空港に行く。ドライバーさんに聞いてみると、これらのツールで配車すると、ドライバーのランクも上がっていくらしい。だから近くても喜んで(?)来てくれる。空港から事務所までもUber taxiやDiDiで配車して貰うことが出来るが、タクシーで溢れている空港で自分が呼んだタクシーがなかなか探し当てられなかった時もある。

いずれにしても近距離タクシー問題が完全に解決される日も近い。(個人の感想です)

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