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一億総カメラマン時代に

2025年6月26日

自分が小学高学年の時、ポルシェやロータスヨーロッパを撮りに渋谷や新宿に買ったばかりの一眼レフを胸にぶら下げてスーパーカーを追いかけることがとても流行った。いわゆる「スーパーカーブーム」だ。ロータスヨーロッパはともかく、今ではポルシェやBMWなどどこでも見られるほど珍しくないが、当時は都心にいかないとなかなかお目に掛かれなかった。撮ったスーパーカーは、レア度が自慢となり、ミウラ(ランボルギーニ)やディノ(フェラーリ)などを撮るとクラスの男子全員が集まってきた。


中学になると星座ブームというのがあり、三脚や望遠レンズを買い揃えて月のクレーターや太陽の黒点なんかを撮ったりした。その頃には自宅の押し入れを改造して暗室を作り、現像やプリントも自分でやって、愛読書は「日本カメラ」や「アサヒカメラ」だった。

 

当時はデジカメではなく、撮影にはフィルムも必要だった。カラープリント代もバカにならない。だから一枚一枚が、一撃必殺の真剣勝負だった。そんな時代も変わり、今ではフィルムとか見たこともない世代もいるはずだ。

 

写真の撮り方も変わり、スマホでも昭和の高性能一眼レフ顔負けの解像度を誇り、しかも加工も出来るから、今では誰でもそこそこの画像が撮れるようになった。写真も特別なモノでなくなり、メモや記録として撮る人が多いはずだ。レストランでは料理をパチリ、観光地でも動画を映し、店舗では勝手に商品を撮る人も多い。芸能人やスポーツ選手がいようものなら、全員スマホのディスプレイを見ている。

 

しかし私は言いたい。「もっと自分の目で直接見て、心に刻みませんかと」。画像として残しておけば、後で好きな時に好きなだけ見られるけど、後でそんな見るものだろうか。おおかたSNSに投稿してリア充っぷりをアピールするだけではないか。

 

画像には匂いや体温や空気感は残せない。一瞬は一瞬だから尊いわけで、その瞬間を感じることが出来れば、目を瞑っていても、その時の記憶が映像と共に蘇ってくるだろう。

 

「記録」よりも「記憶」、「画像」よりも「残像」を大切にしたい。そんな風に自分は思うのです。(個人の感想です)

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