航空貨物に携わると必ずレターコードに直面します。
世界の空港を表す3レターコードはIATAにより定められており、世界に1万以上ある空港すべてにコードが割り振られています。
早くに開港した空港にはなるべくその略名に近い文字が割り当てられていて、例えば国内でも羽田→HND、伊丹→ITMなどは一般の人にも馴染み深いと思いますが、比較的新しい空港でも関空→KIXなどは有名な一方、神戸→UKBなどは関係者でないとなかなか難しいのではないでしょうか。
沖縄には那覇空港→OKA以外にも、比較的小さな離島にも空港が多いため、KJP(慶良間)、KTD(北大東)、OGN(与那国)、IEJ(伊江島)など全く馴染みのない3レターコードもあります。当然ですが、2つとして同じコードはなく、発音で間違って聞き取られないよう工夫されています。
自分がクーリエ会社にいた時、業務部の仕分け場に行くと(当時は殆んど手作業でした)、LHR(ロンドン・ヒースロー)、LAX(ロスアンゼルス国際)、JFK(ニューヨーク)など向け地がカードに表示されていて、とても現場がカックよく見えたものです。(個人の感想です) 何の役にも立たないけど世界に思いを馳せてマイナーな空港まで憶えたものでした。(今は殆んど忘れました)
IATAの3レターコードに対して、ICAOでは4レターコードを定めています。こちらは成田がRJAAだったり、羽田がRJTTだったり、空港管制関係の方でないと分かりません。
空港コード以外にも、エアラインコード(JLやNHなど)やInco-Terms(EXWやFOB)、通貨コード(JPYやUSD)などB/L(AWB)を見ても、レターコードがたくさん用いられています。
レターコードとは異なりますが、電話で相手にスペルを伝えるとき、国名がよく用いられます。A for AmericaやJ for Japanなどはいいのですが、アルファベットも後半になると、U(Union)やV(Victory)のように国名でなくなることもあります。とっさの時にうまく国名(都市名)が出てこない時もあります。
若手だった時、国名が全く出てこないので、日本の都市を代わりに相手に伝えてました。それでもK→Kobe、O→Osaka、Y→Yokohamaなど国際都市はいいのですが、I(Italy)が全く思い浮かばず、Ibaragi と相手(外国人)に言って、What? と聞き返されたことがあります。アメリカでは国名(都市名)ではなく、名前や食べ物でいう人もいました。(A→Apple、Adamsとか)
それ以外にも貿易用語には3レターコードがとても多いです。サーチャージなども殆ど3レターコードですし、FCLやLCL、ETAやETDなど、もう無数にありますね。最初は戸惑う新人も、1年もしないで殆ど憶えて当たり前に使えるようになります。
勉強したい新人が多いのか、ロジスティーダジャパンのブログページのアクセス数も、貿易用語に関するページに対するアクセス数が非常に多くなっています。一方何の役にも立たない「独り言」的なコラムは、残念ながらアクセス数が少ないのです。ま、当たり前ですね。
対英語圏のお客様に下記のレター使ってメールアドレスや名前をお伝えします。双方が統一してたらかなり便利ですよね。いつかはキロがキラになると良いですね