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  • hiroyukikira

EMSについて

EMSとは郵便が提供する国際スピード郵便のことで、世界120以上の国や地域に30kgまでの書類や荷物を送れる国際郵便のサービスの一つであり、30kgまでの荷物なら様々な方法がある中で一番手続きが簡単であることから利用された方も多いと思う。


同様のサービスでクーリエがあり使い分けに悩むところだが、各国の郵便事情によってスピードが異なるEMSよりも、一貫した民間ネットワークを使うクーリエの方が早さにおいては勝っているが、料金はEMSの方が安い。両方ともDoor to Doorが基本であり、料金(運賃)には通関料や配達料なども含まれていて料金体系が分かりやすい。


見積りや送り状の準備も双方ウェブから行えるので、税関申告書など別途用意する必要もなく、自分がクーリエ会社にいた35年前より比較にならないくらい便利になっている。相手国によっては従来通りINVOICEが必要となる場合も多いが、2021年1月1日から通関電子データの送信が義務化されており、発送先国によってはむしろ手書きのラベルでは送れなくなっている。名宛国・地域別の通関電子データの要否については、「国際郵便物の差出可否早見表」の「通関電子データ送信」欄で確認しておく必要がある。


EMSの使いやすい点としては、他に200万円までの損害要償がある。損害要償額が2万円までは無料で、その後は2万円ごとに50円の追加料金を支払うことで上限額を引き上げることができる。荷物の追跡も国内郵便同様郵便のウェブから行うことが出来る。前述の通り通関料は料金に含まれているが、20万円を超える輸入品に関しては別途通関料が発生する。品目数によるが6600円(税込)~となるので、そのまま郵便局に通関してもらってもいいし、ロジスティーダジャパンでもEMSの通関を承るので、ご連絡を。

その他、食品の場合は「食品届」が必要となり、郵便では作成してくれないので他法令の場合は注意が必要だ。急ぎではない荷物は「国際小包」というサービスがあり、EMSよりさらに安くなっているが船便になると2~3か月掛かる場合もある。



EMSでは法律・条約などにより送れないものも多く、下記の物品は「全世界共通で」禁止されている。


スプレー缶・香水化粧品(アルコール度数が24%を超えるもの)・酒類(アルコール度数が24%を超えるもの)・電子タバコ・モバイルバッテリー等


梱包したら分からないから発送してしまえ、というわけにはいかない。郵便物の引き受け後に、X線検査等により内容品が検査されるので禁止品が発見されると外国に発送する前に返送される。その他、硬貨、銀行券、紙幣、有価証券、旅行小切手、貴金属や宝石などの貴重品も禁止品になっている。EMSは航空貨物扱いになるので、IATAの「危険物に関する規則」が対象とする航空危険物については、航空貨物同様送ることができない。(船便でも不可)


EMSと航空貨物・海上貨物の使い分けだが、一般的には30kgまではEMSかクーリエ、300kgまでは航空貨物、800kg(か6M3)まではLCL、それ以上はFCLがコスト的には有利になる。

ロジスティーダジャパンにとってはEMSも競合になるのだが、常にお客様にとって最適な輸送方法をご提案しますので、軽量であってもご遠慮なくご相談下さい。



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