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那覇港のガンマン

島嶼県である沖縄には沢山の港があります。

外航コンテナ船が入港する港は那覇港だけですが、国際クルーズ船は那覇港だけでなく、

中城港、平良港、石垣港の4港で、これら4港の入港回数を合計すると沖縄県は日本一のクルーズ船入港回数を誇ります。これに本部港が加わる予定ですが、コロナで岸壁やターミナルの建設が大幅に遅れています。


これ以外にも化石燃料専用の港が牧港や平安座などにある他、軍港もあります。

クルーズ船の寄港回数は日本一ですが、一方で海上外国貨物の取扱いは全てを合算しても

日本のTOP10の港に及びません。ちなみにTOP3は上から名古屋港、千葉港、横浜港ですが、コンテナの取扱量TOP3は東京、横浜、神戸の順です。これを見ると名古屋はコンテナ船ではなく、RORO船での車両の取扱いが圧倒的と言えます。


コンテナの取扱量で言えば、那覇港は7位に入ってきます。しかし当然ですがTOP3との取扱量の差は圧倒的で、港湾面積や設備数も比較になりません。例えばガントリークレーンの数で見ると、那覇港は3基しかありませんが、横浜港は本牧ふ頭だけで30基を超えます。ベイブリッジから本牧方面を見下ろすとガントリークレーンが麒麟の群れのように見えて圧巻です。那覇港(9-10号ふ頭)は那覇空港への航空機の進入路になっている関係から、安全のためにブームと呼ばれる首の部分が折れる構造になっているので、麒麟というより鶴のように見えます。




このガントリークレーンの基部には電動走行台車が付いていて、岸壁に埋め込まれたレールの上を左右に移動できるように出来ています。

またコンテナを把握する部分をスプレッダーと呼びます。操縦士はガンマンと呼ばれ、ガーダーと呼ばれる横行桁のトローリー付近の床が透明となったオペレーター室で実際にコンテナやトレーラーを見ながら操作するので、その高度感はかなりなもののはずです。


もちろんクレーン・デリック運転士資格という特殊な資格が必要ですが、資格を持っていればすぐにガンマンになれるというわけではなく、かなりの慣れと経験が必要です。

トム・クルーズの「宇宙戦争」の冒頭部分でトム・クルーズ扮するレイが上司から「1時間でコンテナ50個揚げ降ろし出来るのはお前だけだから」と休日出勤を頼まれるシーンに、思わず食い入るように見入ったガンマンも多かったと思います。(普通は30~40個)


沖縄にも資格保有者は数百人いると思いますが、ガントリークレーンは那覇港に3基しかないのですからとっても狭き門です。

しかもガンマンだけでは食べていけないのが現実ですから悲しいですね。







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