物心ついてからずっと恐れていた母がいつか他界するということ。
避けられないことだけど、永遠に来なければいいと思っていた。
実際にその恐れていたことが起きて2年が経とうとしている。
母は自分を犠牲にして家族を第一に生きてきた人だが、多くの母親が同じなのだと思う。
子供から見ればもっと母が自分自身の人生を楽しんで長生きして欲しい、と思うのだが、
母の幸せは、自分のことなどより家族が健康で幸せでいることだったのだと思う。
不良で我儘で自分本位だった自分がもっと母の事を労わっていたら、もっと長生きできただろうか。
自分や自分の勤めている会社が何かの記事になったりすると、丁寧にスクラップブックに保管していて、時折それを大切そうに眺めては嬉しそうな顔をしていた母。
旅行に連れて行っても、知人へ配るお土産のことばかり考えていて、そのお土産もお守りが多かった。なので自分も数えきれないほどのお守りを今も捨てられずに持っている。
今の自分を母はどのような気持ちで見てくれているだろうか。
目を細めて喜んでくれているだろうか。
そういう自分もこれからは天国の母のために頑張ろうと思っている。
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