那覇軍港の移転先の候補地が浦添西海岸という。
一体どれだけの海岸を埋め立てれば気が済むのだろう。
那覇軍港は1974年に全面返還が日米間で合意されているし、軍港としての機能はホワイトビーチに移行しているので、今更代替港など必要ないはずだ。
日米地位協定第2条第3項には、「合衆国軍隊が使用する施設及び区域は、この協定の目的のため必要でなくなったときは、いつでも、日本国に返還しなければならない。合衆国は、施設及び区域の必要性を前記の返還を目的としてたえず検討することに同意する」と規定されており、遊休化している基地は返還することが前提になっている。
実際、那覇軍港は軍港として機能していないし、遊休化しているが、そう見せないためにたまに民間の深海作業支援船「ピカソ」や大型バージ船を接岸させたり、高速貨物船を寄港させたりしている。仮に遊休化していないとして、何故浦添に移転する必要があるのだろうか。
西海岸道路が開通して、蒼い海を見て喜ぶ観光客や、美しい海岸に癒される地元民は多いはずだ。それがパルコシティの真ん前の美しい海岸を埋め立てて、軍港と堤防を作るという。
狂っているとしか思えない。
何故無償返還を求めないのだろう。どうして海を埋め立てたがるのだろう。
自然海岸を人工海岸にして、堤防を作って、埋めて掘り起こして、どんどん自然海岸が減っている。波の上ビーチなんて、真上に陸橋が掛かっていて沖も空も見えない。沖縄に来てこんなビーチを見た観光客は何を思うのだろう。
埋めてもいい海岸と、埋めてはいけない海岸があるのだろうか。沖縄の資源ってなんだろうか。悲しくて仕方がない。
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