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通関料について - 運賃以外にかかる国際輸送の諸費用を徹底解説

  • hiroyuki kira
  • 11 分前
  • 読了時間: 5分

商品を輸出・輸入するとき、初めての方が特に戸惑いやすいのが、「運賃以外に、いったいどのくらい費用がかかるのか?」という点です。

国際輸送では、航空運賃や海上運賃以外にも、通関料、取扱手数料、検査費用、保管料など、さまざまな費用が発生する場合があります。

 

今回は、輸出入時に発生する「通関に関わる費用」について、代表的な項目を分かりやすく解説します。

 

 

1.通関料とは?

 

輸出入を行う際に発生する代表的な費用が「通関料」です。

海外との取引では、税関に対して「何を、どのくらいの数量で、いくらで、どのような用途で輸出入するのか」を正確に申告する必要があります。

 

この通関手続きを、荷主に代わって通関業者が行う際、その業務に対する報酬として発生するのが「通関料」です。

 

かつては通関業務料金に国が定める最高額があり、輸入申告では1件あたり「11,800円」という金額が長年ひとつの目安とされていました。しかし、2017年10月にこの最高額制度は廃止され、現在は各通関業者がサービス内容や業務コストに応じて料金を設定する「自由料金制」となっています。

 

そのため、「通関料は必ず11,800円」というわけではありません。現在は、通関業者や貨物の内容、申告の難易度などによって料金が異なります。

 

見積もりを依頼する際には、通関料そのものだけでなく、どのような付帯費用が発生する可能性があるのかを事前に確認しておくことが大切です。

 

 

2.通関料以外に発生することがある費用

 

通関では、基本的な申告手数料以外にも、貨物の内容や状況によって追加費用が発生する場合があります。

 

■ 品目数が多い場合の追加料金

1回の申告であっても、商品の種類やHSコード(統計品目番号)が多い場合には、追加料金が発生することがあります。商品の種類が非常に多いケースや、申告内容が複雑になるケースなどがこれに該当します。追加料金の考え方や金額は通関業者によって異なるため、事前の確認をおすすめします。

 

■ 他法令に関わる手続き費用

輸入する商品によっては、税関への申告だけでなく、他の行政機関に関わる手続き、いわゆる「他法令の確認」が必要になる場合があります。

* 食品・食器・調理器具(食品衛生法)

* 化粧品・医薬品(薬機法)

* 植物・動物由来製品(植物防疫法・家畜伝染病予防法)

* 特定の工業製品など

 

こうした品目では、通常の通関業務とは別に、関係省庁への書類作成や申請代行などの費用が発生することがあります。

 

 

3.取扱手数料とは?

 

通関料とは別に、「取扱手数料(Handling Charge)」や「書類作成料」などの名称で費用が計上される場合があります。

これは、フォワーダーや物流会社が、船や航空便の手配、書類作成、関係先との連絡・調整、貨物情報の確認、各種事務手続きなどを行うための業務費です。

 

料金の名称や含まれる業務の範囲は会社によって異なるため、単に「通関料の金額」だけを比較するのではなく、見積書全体の合計金額と内訳を確認することが重要です。

 

 

4.現場で発生する実費|検査・保管に関わる費用

 

貨物は、書類審査だけで通関が完了するとは限りません。税関の判断によって、現物確認や検査が行われる場合があります。

 

■ 検査立会料

税関による検査が行われる場合、通関業者が検査対応や立会業務を行うことがあります。このような立会業務に対して、別途費用が発生する場合があります。

 

■ 内点料・検査作業費

検査の際、貨物の内容を確認するために、梱包を開けたり、貨物を取り出したりする作業が必要になることがあります。検査後の再梱包を含め、こうした作業にかかる費用が「内点料」や「検査作業費」などとして発生する場合があります。

 

■ 上屋料・保管料

空港や港に到着した貨物は、通関が完了するまで保税蔵置場(上屋など)に保管されます。一定の無料保管期間を超えると、日数に応じて保管料が発生します。これらは保管施設や貨物取扱事業者などで発生する費用ですが、実務上は通関業者やフォワーダーを通じて請求されるケースもあります。

 

書類の不備や確認作業で通関が滞ると、貨物が保管場所に長く留まることになり、保管料が膨らんでしまいます。「貨物が到着してから書類を準備する」のではなく、事前に必要書類を準備しておくことが、余計なコストを抑えるポイントです。

 

■ 関税・輸入消費税

関税や輸入消費税は、国に納める税金であり、通関業者のサービス料金とは別の費用です。

従来は、通関業者が荷主に代わってこれらの税金を立替払いし、後から荷主へ請求するケースが一般的でした。

しかし最近では、荷主自身にリアルタイム口座を開設してもらい、通関業者による立替払いを行わないケースも増えています。

意外に見落とされがちな費用ですが、申告価格や商品の種類によっては、輸出入にかかる費用の中で最も大きな割合を占めることもあります。

輸入を行う際には、運賃や通関料だけでなく、関税や輸入消費税も含めたトータルコストを事前に確認しておくことが重要です。

 

 

5.物流のプロが教える「コストを抑えるコツ」

 

輸出入にかかる余計なコストや遅延を抑えるために最も重要なのは、「正確な書類(インボイス等)を事前に準備すること」です。

特にインボイス(商業送り状)には、以下の項目をできるだけ正確かつ具体的に記載する必要があります。

 

* 商品名(具体的かつ正確な名称)

* 数量・単位

* 単価・合計金額

* 原産国

* 用途・材質

 

書類の内容が曖昧だったり、実際の貨物と記載内容が一致していなかったりすると、税関から確認を求められ、通関に時間がかかることがあります。その結果、通関の遅延や保管料などの追加費用につながる可能性もあります。

 

 

まとめ|全体のトータルコストで判断を

 

国際物流は、単純に「荷物を海外へ運ぶ」だけではありません。運賃だけでなく、通関、検査、保管、各種手続きなど、さまざまなコストが複雑に関わっています。だからこそ、輸送費だけを見るのではなく、輸出入にかかる費用全体(トータルコスト)を事前に把握することが重要です。

 

ロジスティーダジャパンでは、見積もりの段階から輸送費だけでなく、通関や各種諸費用を含めたトータルコストをご提案し、お客様の円滑な国際取引をサポートしております。

「海外へ商品を送りたいが、何にどれくらい費用がかかるのか分からない」

「他社の見積もりを取ったが、項目の意味や費用の内容が分からない」

という場合も、どうぞお気軽にご相談ください。



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